海況・体調によるダイビング実施判断について

当店が他店より中止判断が早いことがある理由

当店では、海況によっては、現地ダイビングサービスや他のショップが通常営業を予定している段階で、早めにダイビングの中止を決定することがあります。

それは、「潜れるかどうか」だけを実施の基準にしていないからです。

当店では、安全にダイビングができることを前提として、次の点まで含めて判断しています。

  • 予定しているダイビングの目的を十分に楽しめるか
  • 参加されるお客様の経験やスキルに適した海況か
  • 波やうねり、流れなどによる負担が大きすぎないか
  • 船酔いや波酔いなども含め、快適に楽しめる可能性が高いか
  • お客様に「今日潜ってよかった」と思っていただけるダイビングになるか

「潜れる海」と「そのお客様にとって楽しめる海」は、必ずしも同じではないと考えています。

また、当日朝の現地サービスの海況情報をみてから「やはり今日は難しい」と判断した場合、お客様はすでに準備を済ませ、自宅を出発しているかもしれません。交通費や移動時間まで無駄になってしまう可能性があります。

そのため、海況が悪化する可能性が高い場合には、予報や現地情報、これまでの経験などをもとに、できるだけ早めに、保守的な判断をすることを基本としています。

もちろん海は自然ですので、予報より早く回復することもあります。そのため、中止を決めたあとに、結果として「今日は潜れたな」ということもあります。

それでも当店では、結果論で判断するのではなく、判断した時点で得られる情報をもとに、お客様の時間・費用・負担まで考えて判断することを大切にしています。


「潜れる海」と「楽しめる海」は同じとは限りません

前日までの現地ダイビングサービスの「オープン/クローズ」の見込予想は、そのポイントでダイビングを実施できるかどうかを示す重要な判断基準です。

しかし、現地サービスがオープンと判断している場合でも、海況によっては次のようなことがあります。

  • エントリー・エキジットが大変
  • 水面が荒れていて船酔いや波酔いをしやすい
  • うねりや流れがあり、水中で落ち着いて楽しみにくい
  • 透明度が悪く、予定していたダイビングの目的を十分に楽しめない
  • 経験の少ない方には負担が大きい

同じ日の同じ海でも、経験豊富なダイバーにとっては問題なく楽しめる一方、経験の少ない方にとっては負担の大きいコンディションということもあります。

そのため当店では、「現地サービスが通常オープン予定と判断している=すべてのお客様にとって適した海況」とは考えず、その日の参加者の経験やスキル、予定しているダイビングの内容などを考慮し、「そのお客様にとって、目的に合ったダイビングができるか」「十分に楽しんでいただけるコンディションか」という視点からその日の参加者ごとに判断しています。


「ほかのショップが潜っている」「SNSでは楽しそうだった」について

SNSなどでは、「今日は潜れた」「楽しかった」「海がよかった」といった投稿を見かけることがあります。

もちろん、それらも海況を知るための参考情報のひとつです。

ただし、SNSには楽しかった場面やきれいだった場面が中心に掲載されることが多く、その日の海況の難しさや、実際に起きた小さなトラブル、参加者による感じ方の違いまですべて分かるわけではありません。

また、同じ海況でも、参加者の経験やスキル、体調、ダイビングの目的などによって評価は変わります。

そのため当店では、「ほかのショップが潜っているから」「SNSで楽しそうだったから」という情報だけで、実施の可否を判断することはありません。

現地の情報や気象・海況予報などとあわせ、これまでの経験と、その日に参加されるお客様の状況を踏まえて総合的に判断しています。


実際に海を見て「今日はやめたい」と思ったら

当店が「実施可能」と判断した場合でも、実際に現地へ行って海を見て、

  • 「思っていたより波がある」
  • 「今日は少し自信がない」
  • 「体調がいつもと違う」
  • 「船酔いしそうで不安」

などと感じることもあると思います。

そのような場合は、無理をせず、その場でスタッフにお申し出ください。ダイビングを取りやめることができます。

「せっかく来たから」「ほかの人は潜っているから」という理由で、無理に潜る必要はありません。

ダイビングでは、ショップやインストラクターが「潜れる」と判断していることと、ご自身が「今日は潜りたい・潜れる」と感じていることの両方が大切です。

なお、現地ダイビングサービスの施設利用料や、すでに手配済みのボート代など、キャンセルしても実費として発生する費用についてはご負担いただく場合があります。

一方で、実施しなかったダイビングについて、当店の利益に相当する料金をキャンセル料としていただくことはありません。


私たちが大切にしていること

ダイビングは自然を相手にするレジャーです。海況を100%正確に予測することはできません。

だからこそ当店では、
「潜れるかどうか」だけではなく、
「今日、このお客様が、この海で潜ることに価値があるか」

を考えて実施を判断しています。

その結果、ほかのショップが潜っている日に中止することや、中止を決めたあとに海況が回復し、結果として潜れるコンディションになることもあります。

それでも、無理に実施することより、安心して楽しめる条件で、目的に合った満足できるダイビングを提供することを大切にしています。

初めてご参加いただく方にも、この考え方をご理解いただいたうえで、安心してダイビングを楽しんでいただければと思います。

海況を見ながらダイビング実施を慎重に判断するインストラクターとお客様